NOVEL

-memoria leoria-


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この世界は形の可視えないものばかりで満たされてる。そこで私たちは生きてる。そこで私たちは生きている。ずっとずっと…

「ねえレン!マスターもうすぐ来るよね?」
「うん。もうすぐその時間。」
いつも決まった時間にマスターはPCに電源をつけて遊びに来て歌わせてくれたり今日の面白い出来事とか話してくれる。短い時間だけどとても楽しい。だから毎日毎日この時間になるのを私もレンも楽しみにしている。
『リン、レンおまたせ』
「「マスター!!!」
今日も時間ぴったり。元気な笑顔で来てくれた。マスターの笑顔はモニター越しでもキラキラしたオーラが伝わってくる。とても大好き。
「ねえ!今日は歌うの?お話しするの?」
「俺今日話がいい。」
『じゃあ話にするかい?』
「「うん!」」
今日は話みたい。私はどっちでも良かったからいいけどね。マスターと会うだけで幸せだもん。
いろいろ話してくれた。レンは楽しそうに聞いていた。私は…違うことを考えていた。何かって?いつもずっとモニター越しで話してる。このモニターさえ、この一枚の壁さえなければキミに触れることができるのに…そんなことはできないのはわかっている…けどモニター越しで微笑みかけるキミの姿を見つめていたら何か何かわかるような気がしたから。できるような気がしてきたから。
『リン?』
「あっ、え?なに??」
心配そうに見てきた。
『いや…何か考え込んでいたみたいだから』
「いや!!!気にしないで!!!!なにもないからね!!!」
『そうかい。じゃあそろそろ時間だからまた明日。』
「「また明日!」」
そうしてマスターは帰って行った。もっと一緒に居たかったな…

「レン…この世界から出れたりしないのかな…マスターのところの世界に行けないのかな…」
「もしそんなことできたら俺だって行きたいよ。リンと一緒にな。」
やっぱりレンも行きたいよね。考えてることは一緒。
「触れてみたいよなー。今は触れたって温かさなんて伝わらない。」
そうなにも感じない。そう思ってモニターを触ると
「へ…?」
いきなりモニターに文字が浮かんできた。何が書いてあるか見てみると



  ―このモニターは、次元CONVERTが可能です。CONVERTしますか?―
            [はい]     [いいえ]



「なんだよ。これ…どうやってやった?」
レンはとても驚いていた。私もだけど。
「いやいやいやモニターに触れたら勝手に!」
次元CONVERTということはあちらの世界にいけるってこと?そうだよ。行けるってことだよ!!!行きたい行きたい!!!行きたいに決まってるじゃない!!!私はそう思い他になにも考えずに
「あっちょっと待て!!!!リン!!!!!」
[はい]を押してしまった。レンの声を聞いてはっとしたけどもう遅い。もう押してしまった。

           ―次元CONVERT開始します―

ごめんね。レン。でも一緒に行けるからいいでしょ?レンだって行きたいって言ったもんね。やっと君に触れることができる。とても嬉しいよ。ね?何故レンは泣いてるの?嬉しくないの?違う。そうか嬉しすぎて泣いてるのね。そっかそっか。

今からキミの世界に行きます。私は笑った。





コメント

鏡影愛理 鏡影愛理
リンちゃんとレンくんに触れることが出来たらもう死んじゃいます(笑)この話のあとリンちゃんとレンくんがどうなったのかは皆さんのご想像でお任せします。リンちゃん視点で書きましたがレンくんもっと喋らせたかったです。とても短い話になってしまいました。もうちょっと長く書こうとは思いましたよ!しかし限界でした(笑)しかしリンちゃん、レンくんの愛はたっぷり込めて書きました!ありがとうございました!!

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